本・電子書籍は全然売れないのに、マンガ・ラノベが売れまくる理由

2017年9月4日

前の記事で音楽の無料コンテンツが市場を圧倒していることを書きました。私たちは無料で便利なサービスがあるとそれに移行して、有料コンテンツを使わなくなります。音楽業界で起きていることが、同様に他の業界でも起きています。今回はそのことを私なりに軽くまとめます。

本・電子書籍が売れない

紙の本が売れなくなってきており、出版業界が衰退し続けていることはニュースなどでも報道されています。電子書籍が紙の本の市場を奪ったと言われています。しかしそれは事実ではありません。確かに出版関連の売り上げは激減していますが、代わりに電子書籍の売り上げが急増しているわけでもないのです。

では私たちは文字を読まなくなったのでしょうか?いえ、そうではありません。出版業界に代わって爆発的に成長している分野があります。それはブログやサイトです。

以前は私たちはわからないことがあれば、それに関する本を買って調べていました。しかし今では調べたいワードをグーグルで検索して、関連するサイトを見て情報を得ています。その方が時間も手間もかかりませんし、何より無料です。

これだけメリットの多いものが流行らないはずがありません。ブログサービスが開発され、今では誰でもブログを開設して、有益な情報を発信できるようになりました。サイトに広告を貼れば、お金を稼ぐこともできます。トップクラスのアフィリエイターは苛烈なSEO競争を勝ち抜き、年収1000万円以上も稼いでいます。

マンガ・ラノベの電子書籍は売れている

それでもマンガ・ラノベ関連の電子書籍は売れています。小説や実用書が落ち目な中でなぜこれらは売れ続けるのでしょうか?

マンガのマーケティング戦略

それはどちらも露出が多いからです。例えばナルトやワンピースなどのマンガ作品は少年ジャンプで掲載され、週に一回大きく露出します。マンガのあのシーンが面白かったなどの話で話題になれば、そのマンガは注目を浴びます。多くの人が注目しているということは、それなりに面白いと考えるので、週刊誌を読み逃した人は単行本を買います。

しかしこれは週刊誌だけの話ではありません。私の愛読しているマンガワンというアプリの中からも、面白い漫画が数多く単行本化されています。例えばヘルク、ケンガンアシュラ、血と灰の女王などですね。

これらはアプリを通じて面白いと知っているので、アプリで読み直すのが面倒な人が単行本で買うのです。娯楽産業では露出が一番大事です。無料のメリットをうまく活用したサービスのみが生き残れるのです。

ラノベのマーケティング戦略

ライトノベルも負けてはいません。今は「小説家になろう」を筆頭として様々な小説アップロードサイトが生まれています。ラノベ作家はそこで優れたラノベを書いて、読者から評価をもらい、単行本化にこぎつけます。

星の数ほどあるラノベ投稿の中から単行本化した作品は面白いはずです。単行本化のニュースはネット上を駆け回り話題になります。そうなれば一部のファン、評判につられた読者などが単行本を買います。

「小説家になろう」からは数多くのライトノベルが生まれており、一部の作品はアニメ化されています。この素晴らしき世界に祝福を!、魔法科高校の劣等生、Re:ゼロから始める異世界生活などはアニメ作品としても有名です。アニメ化された作品は知名度が爆発的に上昇するので、単行本も飛ぶように売れます。

もちろん成功するラノベは一握りですが、ネットを通じて気軽に投稿できるので、仕事の片手間の息抜きとしてラノベを書くのも悪くないですね。

無料を使いこなせ!

成功したマンガやラノベ、それに関連するサービスは、無料をうまく活用して非常に巧みなマーケティングを展開しています。まずは無料で露出して知名度を上げて、購入層に面白さをアピールしてから、単行本などで収益化につなげるのです。

昔ならマンガを無料で配布するなんてとんでもない!自殺行為だ!と思われたでしょう。しかしネットの普及した今では、無料を活用しないほうが自殺行為です。特にネットに長けた若い世代は情報はタダであると思っています。いつまでも有料コンテンツにこだわっているとジリ貧になるだけです。

まとめ

以上が出版業界に対する私なりの考察です。本来は音楽・動画・ゲーム業界もまとめて書こうとしましたが、思った以上の文字数になったので分割することにしました。これを読んでマンガアプリが読みたくなった方には、とりあえずマンガワンをオススメします。1日8話読むことができ、質の高いマンガが揃っています。

 

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