日本の音楽業界はなぜ衰退しているのか?

2017年9月14日

itunesのライブラリを見て、私は自分が最近音楽を全く買っていないことに気づきました。2013年から2015年までは音楽を毎年10曲ほど買っていましたが、2016年には2曲だけ、2017年は1曲も買っていませんでした。でも私は定期的に音楽を聴いています。どうしてでしょうか?今回はその原因を私なりに考えてみます。

音楽をyoutubeで聴くから

私たちが音楽を聴かなくなった理由、その一番の原因はyoutubeにあります。特に若い世代は聴きたい音楽があれば、まずyoutubeで検索します。なければ他の動画サイトを探すか、諦めるでしょう。youtube上には無限に近いコンテンツが並んでいます。一つの音楽が聴けないなら、他の音楽を代わりに聴けばいいのです。わざわざ一つのコンテンツにこだわる必要はありません。

外出先で音楽を聴くにしても音楽のストリーミングサービスを使います。一つの音楽に数百円払うよりも、何万曲も聴けるサービスに千円払う方が安上がりだからです。もっとケチな人ならyoutubeの音声データをダウンロードするでしょう。今は「youtube ダウンロード」と検索すれば動画を音声データに変換してれるサイトが出てきます。無料で使えますが、グレーゾーンのサイトなので、使う前には必ずuBlock Oroginをインストールしておきましょう。

youtube redについて

そういえば一時期youtubeが、広告を取り除き動画をダウンロードできるyoutube redというサービスを展開したという話がありました。最近全く耳にしていないですね。調べて見たところ日本ではyoutube redのサービスを利用できないようで、日本のIPアドレスからではアクセスできません。

まあ広告除去に関してはenhancer for youtubeというアドオンを使えば、動画を見ても広告が流れなくなります。また動画のダウンロードに関しても、uBlock Originをインストールした上で、Online Video Converterというサイトを使えば問題なく落とせます。

日本では音楽業界の利権が強いためなのか、こうしたサービスがあまり普及しませんね。それでもその隙間を狙うが如く便利なサービスがネット上で展開されているので、規制は意味がないように思えます。話を音楽業界の衰退に戻しましょう。

音楽を無料だと思っているから

私も最近では聴きたい音楽をyoutubeで聴くようにしており、音楽は無料で聴けるものだという考え方が体に染み付いてしまいました。

昔は当たり前のように音楽を買っていましたが、いつしか買うのをためらうようになり、今では欲しい音楽をyoutubeで探すようになりました。おそらく他の人たちもこのスタンスにシフトしているはずです。

有料から無料の流れが止まらない

今まで有料だった音楽が無料で聴けるようになった。この傾向は音楽業界だけのものではありません。

小説家になろうというサイトでは無料でラノベが読めますし、パズドラやモンストなどのアプリをダウンロードすれば無料でゲームもできます。またマンガワンというアプリでは無料で質の良いマンガを読むことができます。昔は本を買って得ていた情報も、今ではウェブサイトで無料で手に入ります。無料化の波は日常のいたるところに広がっているのです。

ここで市場の流れに逆らって有料で質の良いものを提供しようとしても、多くの場合失敗します。なぜならライバルはそれと同じレベルのコンテンツを無料で提供しているからです。

なぜ違法ダウンロードはダメなのか?

違法ダウンロードは違法だ!犯罪だ!取り締まれ!という声もよく聞きます。しかしなぜ違法ダウンロードをする人がいるのでしょうか?

それはこうしたコンテンツが無料であるべきだと思っているからです。音楽が無料で聴けるのですから、似たような情報コンテンツであるマンガ、同人誌、映画、アニメなども無料で入手できて当然と考える人もいるはずです。

むしろなぜこれらは無料にならないのでしょうか?

これらのコンテンツを無料化して知名度を上げて、広告を貼ったり他の派生コンテンツを販売したりして収益化を図ることだって可能です。むしろそちらの方が稼げる可能性だってあるはずです。

例えばyoutuberは面白い動画を娯楽として大量の人に見せて、広告収入を得ています。スマホゲームも無料で多くの人にプレイしてもらい、一部の人が課金することで収益を上げています。ブロガー・アフィリエイターも多くの人にサイトを見てもらって、広告収入を稼ぎます。

こうしたビジネスでトップクラスの人間は莫大な収益を上げています。中間クラスの人間でもぼちぼちと収益を出しているはずです。

私たちは無意識にコンテンツが無料であると思っており、有料のコンテンツを避けるようになります。違法ダウンロードはその分野で無料化の需要があることを示しているのです。無料化の波は既存の有料コンテンツにまで届いており、それを道徳や倫理だけで対抗することは不可能です。

音楽業界が生き残るためには

音楽業界がこれから生き残る方法は、無料化の流れに対応する以外にありません。自分でコンテンツを作って、youtubeや自分のブログにアップして固定ファンを作ります。無料で手に入るのは音楽だけで、有料ではプロモーションビデオや写真、グッズなどを買えるようにします。つまり無料の音楽で集客して、有料コンテンツにつなげるのです。広告を貼れば、さらなる利益につながるでしょう。

無料化ビジネスの先輩たち

ブロガーやアフィリエイター、youtuberなどはすでにこのビジネスを行なっています。うまくいけば収入は青天井ですし、失敗しても多少のファンは獲得できるので、毎月数万円くらいは得られるでしょう。数千円しか稼げないなら、その分野は稼げないか、自分のやり方が悪いのだと考えて諦めましょう。

ただ失敗したとしても損失は自分の時間と労力くらいですし、また違う分野で挑戦することだってできます。ブログやアフィリエイトサイトをいくつも同時に運営している人だっているのです。ネットの世界は広いので、思わぬビジネスが大きな収益を生み出します。

ミュージシャンの人たちも自分でコンテンツを作って、自分でマーケティングを行い、自分で収益化を図れるようにするべきです。そうすれば他のエージェントやJASRACに丸投げするよりも大きな利益を得られるはずです。今はネットを使えば宣伝や集客、マネタイズも簡単にできるので、彼らの手を借りる必要もなくなります。

まとめ

音楽業界が衰退しているのは、新しい無料化ビジネスに対応できていないからです。「音楽は無料で当たり前」という価値観を受け入れて、それを利用したビジネスモデルを展開することが成功の近道です。

無料化ビジネスはまったく新しい概念なので、戸惑う方もいるかもしれません。下記の本は無料化ビジネスについて詳しくまとめてあります。文体がユーモラスで難しい用語を使っていないので、経済に疎い方でも気軽に読めます。