本を読みすぎるとかえってバカになる理由

本は人を啓蒙する?

私はつい最近まで本は人を賢くするものだと思い込んでいました。この世には読む価値のない本がたくさんありますが、その一方で人を啓蒙する優れた本も少なからずあります。そうした本を何度も読んでいれば必ず自分は賢くなれると思っていました。

しかし実際に一人暮らしをしたり働いたりしてみて、本には大した力はないと感じるようになりました。それよりも自分で体験して行動して得られた教訓の方がずっと有意義だと感じています。

本には様々な情報が書かれていますが、その情報を生かすのは読み手次第です。読み手が目的を持って必要な箇所だけ読むようにすれば、本はその力を最大限に発揮します。しかし無目的にダラダラと読んでしまうと、読み手から考える力を奪う道具になってしまいます。

いくら優れた本でも、書かれてあることを活かさなければ宝の持ち腐れです。今までの私は本を読むことに夢中になりすぎて、それを生かすことを怠っていました。

幸福に興味あり

哲学は私の好きな学問の一つです。人はなぜ生きるのか、幸福になるためにはどうすればいいのかを考えるのはとても楽しいことです。しかし幸福に関する本を読むのに夢中になるあまり、その幸福論を実践することを忘れていました。

ちなみに私の好きな幸福論はヒルティとアランで、岩波文庫のものを貪るように読んでいました。これらの本を読んで得られた教訓は今でも私の人生の宝物です。

最近ではマンガのアランの幸福論を読むことに夢中です。こちらも幸福に必要な要素がマンガ形式でコンパクトにまとめられています。非常にわかりやすく実用的です。

私にとって人生を幸福に生きることは非常に重要な事柄で、そのためなら他の全てを犠牲にしてもいいと思っていました。ただ「幸福とは何か」を考えることに熱心になりすぎて、実際に幸福に生きることには多くの関心を向けませんでした。

私は幸福論を読むことに夢中で、自分で幸福になるための努力を怠っていたのです。具体的にはサークル仲間と積極的に交流したり、いろんなところに旅をしたり、様々なアルバイトを経験したりすることがなかったわけです。

私がこのことを強く意識するようになるのは一人暮らしを始めてからです。効率のいい生活の仕方は実際に生活してみないとわかりませんし、自分にどんな仕事が合うのかも実際に働いてみないとわかりません。

自分のことをよく知るために最も必要なものは行動で、本はそれを手助けする道具に過ぎないと気づきました。

本との決別

その教訓から自分は哲学書と距離を置いて、様々な行動をするべきという結論を得ました。結論がわかれば即実行です。今まで読んでいた哲学書を全て売り払うことにして、電子書籍の哲学書もどうしても暇な時以外は読まないように決めました。

本を捨てることで思想の檻から解放された気がします。他人の幸福論に従うのではなく、アドバイスとして受け入れて、自分は自分の人生を好きなように生きる。これこそが真に幸福な生き方だと私は考えます。

本を読んでも多くを得られない

私は今まで生きるのに必要な知識は全て本に書かれていると思っていました。幸福論の本を読めば幸福が手に入り、哲学書を読めば人間に関する知識が手に入ると。

しかし本で得られる知識は断片的で、しかも作者が考えたことであって、私自身が考えたことではありません。

作者にとっては有効な知識が私にも有効とは限りません。自分の人生にあった生き方は自分で作るしかないのです。それは他人に押し付けていい事柄ではありません。

特に私の読んでいた哲学書の作者は数百年前の世界を生きており、現代を生きているわけではありません。現代を幸福に生きる方法は、現代を生きる私の方がずっとうまく見つけられます。いや自分の身の回りのことは自分がよく知っているので、自分の生き方も自分で見つけるのが一番です。

結局哲学書を何冊読んでも自分の生き方は全く定まらないのです。下手に本を読むよりも、実際に行動した方が何百倍も多くのことを得られます。このことはショーペンハウエルの「読書について」やデカルトの「方法序説」にも書かれており、彼らは読書や考え事のしすぎで自分の世界に閉じこもることの危険性を述べています。

バカは自分だった

自分は学生時代から本を読んでいる人間こそが賢いと思っていました。優れた本を読んでいる人間は賢いはずで、本を読んでいない人間はバカだと見下していました。しかし実際のところその考え方は全くの逆で、目の前にあるこの世界をうまく生きていない自分こそがバカだったのだと痛感させられました。

まとめ

本を読みすぎると自分の人生に悪影響を与えてしまいます。本はあくまでアドバイスと捉えて、なるべく自分で考えて行動するようにしましょう。

むれ
むれ
アスペルガーであることを受け入れつつも経済的に自由になるために奮闘するブロガーです。 アスペルガー独特の自由な観点から、様々な記事を投稿します。

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